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2013.04.06 追悼
矢田桂雪名誉会長を偲んで

矢田桂雪名誉会長が、去る平成25年2月15日、77歳でご逝去されました。
ありし日の名誉会長を偲んで、京都会顧問の坂本麗香先生、高橋翠城先生、京都会会長の白波瀬暁月先生の3名より思い出を語っていただきました。


京都会顧問 坂本麗香先生  

玄游会名誉会長矢田桂雪先生のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
先生と初めてお出会いしたのは、舞鶴で開かれた講習会でした。
その頃、先生は全日本書道院の事務局長をされておられたと思います。
その時に頂いた名刺がご縁となりました。
私は、何回昇段試験を受けてもダメでした。
「どうすれば良いのか」と悩んでいた時に思い出したのがその名刺です。
「そうだ、あの先生にお手紙でご指導をお願いしてみよう」と・・・
そして早速、通信教育をしていただく事になりました。
それから暫くして突然電話があり、「独立して、会を持つからついて来てくれるか」との事でした。
 私は即答で「はい」と答えました。
こうして書道研究玄游会と玄游京都会が発足いたしました。
 それ以降、どれだけ先生にお世話になり、ご苦労をお掛けした事か。
何の恩返しも出来ないまま申し訳ない思いで一杯です。
 せめて先生の『和して励め』のお言葉を常に大切にして玄游京都会を盛り立てていきましょう。


京都会顧問 高橋翠城先生

名誉会長が亡くなったという、思いもよらぬ悲しい知らせを受けた瞬間、私は暗闇につき落とされたような絶望感に襲われ、言葉もなく立ちすくんでしまいました。
昨年十月 無理矢理とも言える形でお見舞いに出かけ、回復途中のお姿を拝見しいろんなお話をして頂きました。
あの時のお顔がついの別れとなろうとは思ってもいませんでした。
確かに厳しい入院加療であっただろうと推察致しましたが、それでも不屈の精神力で回復されるものと信じて疑いませんでした。
 先生は昭和五十年に書道研究玄游会を発足せられ、以降、天性の才能、剛気不屈の精神、それに人間味豊かな性格をもって書道研究玄游会を今日まで育てあげられました
人情味厚く、誰に対しても誠心誠意、公平無私でありました桂雪名誉会長、誰もがその風格を親しみ、その徳を慕っておりました。
私にとって、先生は書の師、人生の師であると同時に、厳しさと優しさを持った父親のような方でした。
思えば 昭和五十九年春の京都地区錬成会の懇親会会場で初めて師とお話をさせて頂きました。
「おっ!君が翠城君か。なぜ毎日展出さない?今からここを片づけて手本書くぞ!」と懇親会を中断して深尾須磨子の詩を揮毫して頂いたことを今も鮮明に覚えています。
作品を書き上げたとき、冗談に「東京行きの切符を手配しておけよ」と励まして頂いたのもまるでつい先日のように思われます。
結果は見事落選。
ただ、落選にもかかわらず東京から直接お電話を頂き、更に元気づけられたことでした。
以降、何度か本部錬成会にも参加させて頂き、その度にご自宅へ伺い書道談義に夜の更けるのを忘れる時間を過ごさせて頂きました。
「和して励む」をモットーにされ、京都会会員の指導も限りなく深い愛情にあふれた物でありました。
生前、私如きに「京都会をよろしく」との内容で、一通の手紙を頂戴致しました。
この手紙は扁額に表装しており、ことある毎に読み返しております。
これからはあの慈愛あふれる温顔に再び接することができなくなりますことが、誠に残念です。私たちは、先生に学んだ美意識をこれからの励みとし、これからの試練にも頑張りきれる自信がもてるような気がしています。
矢田桂雪名誉会長の数限りない教えは、尊い教訓として、私どもの胸裡に深く刻まれていくことをお誓いいたします
悲しみは深く、ただ先生の思い出にひたりながらお別れの挨拶と致します。
先生、どうか安らかにお眠り下さい。
ありがとうございました。


京都会会長 白波瀬暁月先生

桂雪先生の突然の訃報には、大変驚き、悲しく、未だ信じがたいものがあります。
 先生には、遠く離れた京都会のこと、いつも気にかけていただき、とても大きな心で、やさしく、時に厳しく指導していただきました。
書作のこと、文房四宝ことのみならず、若いころの武勇伝まで、先生のお人柄を感じるウィットに富んだお話、大好きでした。
今、ちょっといたずらっぽく笑っておられるお顔が思い浮かびます。
思い出は尽きず、お別れは大変残念で悲しいことですが、「和して励む」の先生の遺志を受け継ぎ、照濤会長と共に前進してまいりたいと思います。
桂雪先生、ありがとうございました。
天国から、私たちをお見守りください。



発足後、間もない頃の講習会 昭和53年頃
あ
矢田桂雪名誉会長
坂本麗香先生
堀鴻烽先生
長岡祥鳳先生
他の先生方は・・・さてどなたでしょうか?


上林山の家にて 昭和63年頃
え右から
矢田照濤会長
矢田桂雪名誉会長
坂本麗香先生
杉山雲南先生
井関羔峒先生
林田翠鏡先生

玄游誌100号記念祝賀会 S59年1月
う矢田桂雪名誉会長の太い声が聞こえてきそうです。

玄游35周年 400号記念祝賀会 平成21年1月
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